取材後記#介護スタッフが綴った詩集
こんにちは、メディサポジャパンの松本です。
伊勢のデイサービスで働かれている
とあるスタッフさんを訪ねてきました。
こちらの山本紫苑さん(74歳)、看護師としてデイサービスで働かれているんですが
なんと自費出版で詩集を出されているんです。
その内容は介護施設で働かれている日常のヒトコマヒトコマから
利用者さんやスタッフさんの想いを切り取り詩を作られているんです。
たくさんの詩から温かい日常やふとした時の切ない心情などが浮かんできます。
山本さんにご許可をいただきましたので、一つご紹介させていただきます。
~私はいくつ~
「私、いくつかなぁ~
人から見たら年寄りかなぁ~」
「まだ まだ お若いですよ
本当はおいくつですか?」
「いくつにしょうかなぁ~」
「十八歳では若すぎる?
四十歳ではどうですか?」
「そうやなぁ~
五十にしとこかなぁ~」
九十歳のおばあちゃん
気持ちは五十で止まっている
!!山本紫苑さんへインタビュー
◎なぜ詩集を出されるようになったんですか?
―もともと物を書くのが好きで、俳句の句集も出版したことがありました。
仕事中に、お風呂上りの利用者さんがとても気持ちよさそうなお顔で
ドライヤーで髪を乾かしてもらっているのを見て「この1シーンを詩にできるのでは」と思い
書き出しました。詩を作っているなかで、日常の中に色んなドラマがあると気づかされました。
◎どんな人に読んでもらいたいですか?
―介護施設というとまだまだ、悪いイメージを持っている方がたくさんいます。
詩の一つにもありますが「放り込まれる場所」と思われる方もみえます。
でも実際は楽しく元気に過ごされている方がいるところということを知ってもらいたくて
自費出版しました。同じような介護スタッフや介護者の方に読んでもらいたいですね。
デイサービス元気ひろば 管理者:大山さん
「山本さんには、施設内でイトオテルミー温熱マッサージを行ってもらっています。
身体の調子が悪いときなど利用者さんスタッフも施術してもらっていてとても気持ちがいいです。
施設の特徴にもなり、評判です。」
また仕事としてではなくご家族を介護されている方に
読んでもらえると、温かな気持ちになってもらえる詩集ではないかと思います。
もちろん、介護が身近にない方にとっても知ってもらうというきっかけにもなりますね。
是非ご興味がある方は一度読んでみてください。