これがわたしの生きる道vol.1

これがわたしの生きる道

〜仕事・家事をしながら、趣味活動にいそしむ詩人〜

日本は超高齢化社会を迎えています。
三重県の高齢化率は29.0%(H29.10.1時点)
4人1人は高齢者です。

でも地域には年を重ねるごとに元気に生き生きと生活されている方が
たくさんみえます!!
この「これがわたしの生きる道」ではそんな高齢者の方に普段の生活や
元気の秘訣などをご紹介したいと思います。

今回は第1弾目として山本紫苑さんにお話を伺いました!

 山本紫苑さん 74歳
週2日デイサービスで働きながら、趣味活動の「詩づくり」を活発に行なっています。
最近では海外の文芸展から出展の声がかかり作品展示することに。
ご自身もこの機会に海外旅行も計画されています。

→山本紫苑さんについての他の取材記事はこちら http://www.mie-seikatu.com/2018/10/24/kaigosishuu/

◎普段の生活を教えてください。

週に2回、火・木曜日は半日デイサービスで勤務しています。
温熱療法のイトオテルミーの施術を利用者さんに行なっています。
6年前から勤務しているのですが、施設長さんの理解もあってこの療法を受けて入れてくれました。


それまでも看護師として病院や介護事業所で働いていました。
家では、家事や同居している孫の送り迎えなどもしています。
最近までは認知症の主人の介護もしていたのですが、家族と相談し
今は介護施設で生活してもらっています。
家事は年中無休の仕事ですが、ふとした合間に趣味の「詩づくり」をして楽しんでいます。

◎楽しみにしていること、生きがいはなんですか?

やはり趣味の「詩づくり」は楽しいですね。
ふとした瞬間に思い浮かぶことが多いので
施術中や家事の間にもささっとメモをとっていますよ。

時間が空いたときにそれを書き留めて、今では2冊の詩集ができて自費出版しています。
もう1冊詩集が作れるくらい詩ができているので
今出版している詩集が売れたら次を作ろうかな(笑)とか考えています。
この前は地域の銀行で詩や作品を展示していただきいろんな方に見てもらうことができました。
そもそも詩を作り出したきっかけは
わたしが介護施設で働いているときに「デイサービスってつまらないんでしょう」「嫌なところだ」というような
意見を耳にしたのですが、実際は利用者さんも楽しく過ごしてもらっているしそんなところじゃないということを
たくさんの人に知ってもらいたいという想いから始めたので、人に見てもらう機会はとても嬉しいです。

最近ではシンガポールで開催される国際文芸展からもお声がけいただき
作品を展示することになりました!最初電話があったときは「詐欺なんじゃないか⁉︎」と思いましたけどね(笑)
初めてシンガポールへ行くのでワクワクしています。

あとは一人でふらっとお出かけすることも好きです。
海を見に行ったり桜を見に行ったりと、気分転換になります。

◎山本さんにとって「働く」ということは?

好きなことをしているので全く苦になりません。
もちろん若いときは仕事が行くのが嫌な日もありましたが・・。
今ではマッサージや施術を行うことで人に喜んでもらえるのがとても嬉しいです。
同年代の知人で看護師として今もバリバリ働いて師長をしている人もいるので
私も頑張らないとなと思います。
ただしこうやって頑張れているのも自分の力だけではなく
周りの方が支えてくれているからこそできることだなと感じます。
この体験からも「支えられて現役」という詩を作りました。
普段の生活のふとした瞬間を切り取るといろんなドラマがあることに気付かされます。

◎元気でいることの秘訣はなんですか?

何ごとも深く考えすぎないということでしょうか。
どちらかというと、いろんなことを考えてしまうタチなので
反対に流れにそってスーッと生きていくのもひとつなのかなと思います。
詩づくりではその分、深く深く考えるのでバランスがいいのかもしれませんね。

 

取材協力先
デイサービス元気ひろば
伊勢市大世古1丁目8−7
ありがとうございました。

 

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